L-システイン摂取は 糖尿病の原因か?

【 L-システイン摂取は 糖尿病の原因か? 】

 

最近 「しみそばかす」などや「美白」その他「育毛」や「二日酔い」にも
効くという事で昨今 広く持てはやされているL-システインですが
 
  
今回 副作用として糖尿病の原因や

悪化に関わっているのではないか? 


との事が先日発表されました。
   
   
研究を発表したのは 東京大学 大学院 総合文化研究科の
村田昌之教授、医学系研究科の門脇孝教授ら。
  

参考URL
http://www.c.u-tokyo.ac.jp/
 

ポイントは3つ
  
◆細胞外液中のL-システイン濃度増加による膵β細胞のインスリン分泌不全が、PKM2タンパク質(注1)の可逆的な機能阻害により起こっていることを発見しました。

 

◆この発見により、膵β細胞のインスリン分泌不全を伴う糖尿病発症者において、細胞外L-システインの除去やPKM2の機能回復によって症状を緩和できる可能性が示されました。
 
◆L-システインは色素沈着症や二日酔いの緩和を目的として幅広く服用されていますが、無計画な摂取が糖尿病の発症や悪化につながる可能性があることが示されました。
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 簡単に言うと 
1 インスリンとL-システインの関係が分かってきた。
2 原因が分かれば L-システインを除去したりインスリンを作り出す機能を回復したりして糖尿病が軽く出来る可能性も?
3 L-システインは 美白や二日酔い防止等の為に サプリメントやその他 健康食品に多く使われているが 大量に摂取による副作用の可能性が出てきたという事。
まとめると 
 
1 普段からL-システインを摂取している人は
インスリンが出にくくなりがち。 
 
2 インスリンが出にくい為 食欲も減りにくく 糖尿病になりやすい状態に陥りやすいのではないか?いう事。
 
この結果がすべてでは有りません。
しかしこういう結果が出たという事は1つの事実です。
この結果イコール 即 Lシステインが危険という事でもありません。
いつも問題は その量なのです。
 
 
詳しく知りたい方は以下URL参照下さい。
http://www.pnas.org/content/112/10/E1067.abstract
 

(注1)PKM2タンパク質
ホスホエノールピルビン酸をピルビン酸に変換する酵素であるピルビン酸キナーゼの1つです。PKM2タンパク質は四量体を形成することで、活性状態になることが報告されています。